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<02.17:rhivs〜"rhiVirus"release tour@Shimokitazawa ERA>

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写真: <02.17:rhivs〜"rhiVirus"release tour@Shimokitazawa ERA>

写真: 【痛ミ】 写真: <Jaded In Tokyo>

たった30分…
彼等rhivsが三日間…否、
西へと向かう時間を含めると
四日間にはなるだろうか。

彼等が東京で放てた"刹那"は
僅かに30分だった。


然し、その30分は本当に
価値在る見事なひと時だった。
彼等の姿が見事に投影された
rhivs独特の世界を魅せた。
疲れ切った身体で削り続け
僅かな刹那に世界を描き
ひとつでも"高み"へと
もがき続ける
音の葉に、己自身に対し
真摯な姿勢を貫く
何時もの彼等そのものだった。

言うまでもなく
エッジの効いた美しき不協和音が
見事に調和されし
腹に、胸に響く音の葉の洪水…
唯一無二の響きだった。
僕を魅了して止まない
最高のLIVE、最高の刹那。

だからこそ僕は悔しいのだ。


僕はライヴ中、
心の中で在る人物を
思い浮かべていた。
此の場にいる事が
どうしても出来なかった彼。
彼等の音の葉を誰よりも
僕は彼に聴いて欲しかったのだ。

前日、彼とは沢山話した。
とても有益な時間だった。
僕は聞いていなかったのだが
今回の件で人伝に聞いた
彼の言の葉はこうだった…

『ふたりが出逢うには未だ時が早いのだ』と。

然し時には限りが在り
人にはそれぞれの譲れない日常は在る。
だからこそ僅かな"邂逅"というものは
どんな宝よりも貴重なものだと
僕は身を以て知っている。

彼だけに限らず
喪われた時の中で出逢い、
心を通わせる筈だった
沢山の彼達、彼女達と
"彼"等の刹那を奪った
自然の摂理を未だ
今の僕は許せないでいる。

心が狭いだろうか?


時というものは残酷で
"其れ"を過ぎると
掴めず零れて往く"もの"は
少なからず確かに存在する。
自然災害という
彼等には何ひとつ
云われの無い理由に
奪い去られし"もの"…
そして其れは己で思う以上に
心に深くのし掛かってくる。

彼等は笑顔をみせ
メンバーそれぞれが
"逸話"として披露していたが
裏側で抱く彼等のやりきれ無い
悔しさが僕の胸を刺し
おどけて笑う事しか出来なかった。

オーディエンスである我々が
こんなにも悔しいのだから。
察するに余りある。


今回の僅か30分程のライヴには
東京…否、全国侵蝕への
第一歩を期して向かった
彼等の想い。
長き無為なる時間との苦闘。
奪い去られた時を惜しむ想い。

そんな想いの丈が
隙間無く詰め込まれ
溢れ出す程のチカラ漲る音の葉を、
与えられた30分という
限られた短き時の中
彼等は惜しみなく発露していたと
僕は感じた。

そして彼等はその虚しき無為なる時間を
納得出来るカタチで孵し
昇華したのだろう…
舞台を降りた彼等は一様に
吹っ切れた表情を見せていた。

彼等は前に進む…
其の強さに心から敬意を。
そして必ずや再び此の地で
磐石たる布陣で
リベンジを果たしてくれるだろう。


思わぬ形にはなったが
野望への"第一歩"を記した彼等。
極僅かな人数ではあったが
"爪痕"を遺せたのでは無いだろうか。
あの場に居合わせた
音の葉を以て自らを"証す"若者達に。
そして、オーディエンスに。

東京という激戦区の中でも
僕の知る限りでは
全く霞む事なき
彼等ならではの
唯一無二の"音の葉"の"証"を
僕は何とかして
未だ触れる事の出来ない
人々に伝えたい。

僕には書くしか能は無い。
だからこうやって滞在先の
ホテルで夜を明かし、
言の葉を以て"証し"
そして何時の日か
世界の隅々に伝えたいのだ。

願わくば、此の眠らぬ街に
常に眠らぬ世界の隅々に、
白銀の月は輝き続け
それぞれに抱く闇を照らし
誰の目にをも眩しく
"標"として留まり続けます様にと
心から祈り乍ら。


彼等の過酷なroad-movieは
道の途上で今なお、
現在も回り続けている…
どうか大阪まで御無事で。

本当にお疲れ様でした。
美しき"刹那"を
美しき"月夜"をありがとう。

<02.17:rhivs〜"rhiVirus"release tour@Shimokitazawa ERA>

http://twitter.com/myproud_0117

タグ: column rhivs

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