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【rhivs-Alive@南堀江Knave】

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写真: 【rhivs-Alive@南堀江Knave】

写真: 【Juanes:Nada lyrics〜Spanish to English translation】 写真: 【空】

11月1日、南堀江Knave。

満を持して廻り始めた
新たなrhivs-movieは
僕にとっては大きな
『悦び』と相成った。


勿論、今回真っ先に特筆すべきは
Gt. PIRO氏の奏でた音だろう。
様々に重ねられた爆音の中、
更に重ねし爆音のディテールと
其の『歪み』の際立った
アウトラインは
前回のライヴで記憶した音から
遥かに進化を遂げ
見違える程に
とにかく際立っていた。

時折Vo.YoshiS氏の歌声を凌駕し、
『喰って』いた程に…
勿論、最高に良い意味でだ。

そして『Lies』では
Ba.Junpei氏の安定したベース音が
今回かなり心地良く耳に届き
それぞれが独特にドライブする
特徴ある『音の葉』を
しっかりと絞め乍らも
安心感を与える確かな音は
僕の耳をじっくりと傾けさせる。
(実は僕は楽器の中で
ベース音が一番好きなのだ)

物語りの土台を支える
Dr.A.C.R-Kammy氏の力強き強音は
全体を通して
僕の腹底に抜けないリズムを
刺し貫き続け
揺るがぬ『大地』を描き、

Synth.のNono-KJ氏は
その彩り豊かな感性と
確かな旋律で
『空』の広がりを描くのだ。


爆音乍らも心に届く
それぞれに『毒』の効いた美しい
消える事無き詳細なディテールを
彼等は一気に積み重ねていく…

言の葉が無くとも『名画』たる
まるで古き良き
『silent movie』の如く。

其れが僕は酷く嬉しくて
思わず何度も笑みが零れた(^-^)

そう、音楽とは
ストーリーテラーの語る
『物語り』が総てでは無い。


勿論、バランスというものは
人それぞれに『好み』と
いうものはあるだろう。
然し僕にとっては今回、
非常に『悦び』の多いバランス
非常に好みのグルーヴだった。


『唯一無二』とも言える
『彼』の歌声に惹かれ
注目される事が多いであろう
rhivsだが、
今回のライヴに至っては
ストーリーテラーたる
『彼』を支える
グルーヴの進化が著しい
素晴らしい一夜となった。

願わくば彼等には何処までも
『彼』の歌声を
『喰い』尽くして欲しい。
其れに拠って触発される
『彼』の『歌い手』としての『進化』は、
コンポーザーとしてのイマジネーションは
また加速するのだから。


さて、遅くなったが
今回発表された
新曲『ACIDLOVE』

『彼』にしては珍しく
俗に言う声の"アタリ"を外した
始まりが低音から続く旋律。
そしてオトコとオンナ…

一人称を描いて来た彼が
コーラスででは無く
主旋律を以て
此のmovieに"ふたり"を
登場させようとしている…
そんな風に感じ
僕は心底驚いた。


『彼』の持つ音域の広さと
自在で豊かな感性を持つ
メロディメーカーとしての才能。
総てを生かす為に
『彼』は低音域で"アタリ"を捜し始め
強弱では無く音域で
鮮やかにふたりを描き始めた…

『彼』は此の試みを
きっと何時かやり遂げるに違いない。

『彼』もまた飽かず新たな『進化』を
再び遂げようとしている事を感じ
僕はとても嬉しかったのだ。


留まる事を知らぬ
彼等の音の葉達…
次回のライヴ
11/11@北堀江club vijonが
非常に楽しみである。


そして此れは全くの余談だが
音に関しては聴くのみの
へぼコラムニストな僕。

そんな僕をそのグルーヴで
魅了して止まない
Astro Attackとrhivs…

Astro Attackは轟音の洪水で
オーディエンスを押し流そうと
するイメージだが
rhivsは轟音を積み重ね
『置きに』来る…
オーディエンスを包むイメージと
言えば伝わるだろうか?

其の違いを感じ取れる程
少しだけだが彼等と共に
昔よりも『進化』した僕がいる。

良音であれ、悪音であれ(笑)
通り過ぎた様々な『世界』は
『旅人』の中に必ず
何らかの『想い』を遺していった事に
僕は漸く気付いた。

だから総てのアーティストに感謝を。
そしてどうか
『己』の想うが儘に。

良音、悪音…
『決める』のは
数多のオーディエンスであり
唯一無二たる『僕達』であり
唯一無二たる『君達』である。

どうか、己自身を支配する
強き『独裁者』であって欲しい。


話がかなり逸れたが(笑)
rhivsに話を戻そう。

確かにつまらなく感じる様になった
『死んだ』とも言われる昨今の
関西のロックシーン、
否、日本のロックシーン。

下らない柵の多さが
彼等だけでなく
数多くのバンドを苦しめているのだろう。
その世界に住まぬ僕には
真に解る由も無いが。

然し、彼等には是非とも
何としてもでも
世界へと羽ばたいて欲しい…
此れが嘘偽り無き僕のエゴであり
僕の本音だ。

何もかもが完璧なバンドなど
僕は今まで見た事が無い。
そして唸らせる程に
巧いプレイヤーなど沢山いる。

然し我々オーディエンスが求めるのは
小綺麗に纏まった音の葉では無く
突き刺さり、心奮わす音の葉…
其れを持っている事が
既に『特別』なのだ。

恐らく彼等の裡にあるだろう
足りない『もの』は積み重ね、
其のenergyで何時かモノにし
『証』を立てる事で
世界を席巻して欲しい。

其れだけの煌めきを、
可能性を秘めたバンドの
道無き未知を行く
言わば使命なのだから。


彼等は間違い無く
『彼等』が求める『音』を
手に入れようと足掻き
真摯に向き合う事で進化している…

若し、僕の描く言の葉が
少しでも"君"に届いたのなら、
どうか共にライブハウスで
実際に生の音を感じ
共に彼等の『進化』を
見守って欲しい…
僕は心から願って止まないのだ。


そしてrhivsは
ライヴを重ねる毎に
新たなフィルムを廻し続け、

誇り高き獣達は
其の爪痕を僕に遺した。


此れは『物語り』では無く、
僕の『記憶』で在る。

【rhivs-Alive@南堀江Knave】 http://twitter.com/myproud_0117

タグ: column rhivs

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